どもー。伊澤ですー。
今日も例のシリーズの続きですー。
詳細は
コチラ
前回のブログで、結局入居したことは明かしてしまいましたが、そうは言っても毎月15万。
既に仕込場所の家賃65,000円を抱えていて、一日二人がかりで数百円という記録的な売上を打ち立てた僕らにとって、合わせて21万5千円の賃借料はいくらなんでもデカ過ぎます。
それぐらいは当時の僕でも、なんとか理解できました。
…で、ちょっと交渉してみることに。。。
その不動産屋さんは、国立駅のロータリーから、大学通りを中心に扇状に伸びる3本の道路の西側、富士見通りの雑居ビルにありました。
大人二人がなんとかすれ違えるほどの、狭くて暗いじめじめした階段を登り、不動産屋さんのドアを開け、階段とは打って変わって、広い窓の明るいオフィスに入ります。
社長らしき女性に勧められるまま、イスに座りました。
「お電話でお話したとおり、○○に入居したいんですけど…」
「はい。お電話でもお話したとおり、家賃は毎月15万円です。 少しお高いんですが、その代わり保証金はいただきません。」
そうなんです。
前の電話で
「『新しい事業にチャレンジする人たちが入居しやすいように』というコンセプトの商業施設なので、保証金はいただいていません」
という話は聞いていました。
僕らの最初の懸念事項であった「保証金」という問題は既に解決され、代わりに想定外の、毎月15万円の家賃という問題が出てきていました。
ところで、不動産の賃借料って、いったいどのように決まるのでしょうか・・・?
理論的には不動産の賃借料は、その不動産の価値と期待利回りから、合理的に決定されます。
では、僕らが入居を検討しているこの物件は、なぜこんなにも高い家賃が設定されているのか。。。
答えは簡単、「リスクプレミアム」です。
金融業も株式の売買も不動産業も飲食業も、資本主義の下で行われるビジネスの基本は全て同じ。
ビジネスとは、リスクの売買に他なりません。
「リスク」を「危険」のことだとする誤解がありますが、ビジネスで使う「リスク」という言葉は「不確実性」を指します。儲けるのか損をするのか、どう転ぶのかわからないことを「リスク」と呼びます。
つまりリスクとは「損失」の源泉でもあるし「利益」の源泉でもある、ということです。
ある「リスク」を、「利益」の側に転がすことができる、と思う人がリスクを買い取り、販売する。
時には思った方向に転がらず、「損失」を発生させてしまう。
これがビジネスです。
少し話しを戻すと、リスクが大きいということは、儲けたときも大きいし、損するときも大きい、ということです。
さらに話を戻すと、僕らの入居しようとしているこの物件は、不動産屋さんが家賃をとりっぱぐれて損をする可能性が大きいということ。
少なくとも家賃を決める不動産屋さんは、そう考えているということです。
だから、
「貰える時にガッツリもらっとかないと、割に合わないでしょー!」
ってことになり、家賃は「割に合う」金額まで上がっていきます。
これが「リスクプレミアム」。
「あなた達近いうちに家賃滞納して、倒産するか夜逃げする(確率がかなり高い)わよね?払えるときにしっかり払っといてね。」
って分が、家賃の「相場」的なものに上乗せされているってことです。
こんな基本的なことも知らない当時の僕らに、不動産屋さんとの交渉の余地は残されていません。
ただただ
「15万円は僕らには高いので、、、なんとかなりませんかね。。」
と、何の根拠もなく、値下げを訴える以外に方法はありませんでした…
次回へ続く。
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